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うさぎ

「知らぬが仏」



駅前のうどん屋で、きつねうどんを食べたら、とってもまずい味でした。

うどんだけを作るお仕事なのに、どうしてこんなにまずいんだろう?

親父の腕が悪いのか?親父の舌が悪いのか?

それとも僕の舌が悪いのか?


そんなこと考えながら、のびてゆくうどんをすすっていたら、

親父はすごい笑顔で僕に言いました。

「うちのうどんは、そこらのうどんとは違うだろ!」

確かに違うので僕は「そうですね…」と答えました。


知らぬが仏で、知らぬが仏で、知らないことも幸せで。

知らぬが仏で、知らぬが仏で、ダシやコシがなくても

うどんはうどんなのだ。

うどんはうどんなのだ!


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